~採用ブランドとは?~
まず初めに・・・ブランドとは?
ブランドとは、アメリカ マーケティング協会によると
【個別の売り手もしくは売り手集団の財やサービスを識別させ、競合他社の財やサービスと区別するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもののこと。】
【区別】するのは、お客様だけではなく、その会社で働いているしゃいんも含まれています。【ブランド】に関しての解釈の仕方は沢山あるかと思いますが、<採用ブランド>について考える場合には、自他ともに認める他社と区別することが出来る自社<らしさ>をブランドとして認識しておけばいいかと思います。
~採用ブランドとは?~2
他社と区別できる、自社ともに認める<らしさ>とは、求職者だけでなく、現社員も含めて、「この会社であれば、OOOOだから他にはない魅力を感じる」このOOOOに当てはまる言葉が会社の価値になります。
このイメージが求職者、社員ともにバラバラだとブランドとして確立されていないということになります。
このイメージに対して、求職者、社員共に共通なのであればそれこそが<採用ブランド>となります。
採用ブランドに関しては、求職者にどういうイメージを持ってもらうかだけが重要なのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、現社員のイメージと求職者のイメージに相違があると、その時点でミスマッチが生まれる可能性があります。
企業として優秀な人材が欲しいからと、耳障りのいい言葉だけを並べてしまっては、入社してみたら「思っていた会社と違う」と入社前に抱いていた期待と、入社後に得られる満足感にギャップを生まない効果を発揮します。
~採用ブランド作成のステップ~
採用ブランドというと、【どんな人材が欲しいか】【自分たちをどう売り込むか】などの手法論に着目しがちですが、何よりも、【自分たちが何者なのか?】ということを自分たち自身で把握していなければ、企業の魅力を正しく伝えることが出来ません。
まずは自社の魅力は何か?や、採用競合と比較してみてどの部分が優れているか劣っているのかを細かく分析することから始めることをお勧めします。
次に、自社の採用ブランドを、社員全員で体現できるようにすることです。
【採用】の瞬間だけではなく企業に入ることでどんな成長を遂げられて、自分がどんな人材になれるのか>が、重要となります。現社員自体が成し遂げられていないことは採用ブランドと打ち出していくことはできません。現社員それぞれが、何者なのか・どこに向かっているのか・どうありたいのかを理解できている組織は、採用ブランドも当然強くなります。
つまり、採用ブランドを作り上げていくために【自社魅力を再確認する】【社員全員で魅力を体現する】といったようなインナー活動が重要なステップとなります。
~採用ブランド上昇のメリットは~
採用ブランド力が上昇することによって生じるメリットは大きく分けて二つあります。まず一つ目は母数の確保に必要以上の投資をしなくてもマッチした人材が、求職者の方から応募してくる、そして採用競合に負けないというメリットが生まれます。
二つ目は、企業価値に向上です。企業法人は、個人の集まりで形成されています。現社員の中で採用ブランドの実態が出来ていれば企業で働く一人ひとりが成長して、その企業で働くことに
自己肯定感を得ていることになり、その企業で働くことに幸福を感じる社員が増えると、確実に近い採用ブランドを確立できるようになります。
~まとめ~
<認知度の高い大企業>=<採用ブランド力が高い>
という認識度があるかもしれませんが、決してそうではなく認知度の高い企業は採用では有利になりますが、自社の<魅力>を偽りなくありのままを理解してもらうことで採用ブランドは高めることが出来ます。
採用という側面からみたブランド力の上昇に関しては今後も重要度が増していく事でしょう。採用競合に遅れをとらないように早めの検討をお勧めいたします。