ホームページリニューアルの進め方から改善点

ホームページリニューアルの進め方から改善点

「自社ホームページをそろそろリニューアルしたい」と考えている方、「なんとなく見飽きてきた」、「競合他社がホームページのリニューアルを行った」、「ブランディングに力を注ぎたい」など、ホームページのリニューアルを考えるきっかけとして様々な理由が挙げられるかと思います。

日々進化していくWEBテクノロジーやWEBデザインのトレンド・・・
コーポレートサイト、ECサイトに関しても、ホームページには賞味期限があります。制作後、一定の時間を経ると、使い心地が他社サイトに比べて悪かったり、情報がうまく整理出来なくなったりと、いつかリニューアルのタイミングがやってきます。

ただ、ホームページをリニューアルするには、それに対してのノウハウが必ず必要となってきます。リニューアルをしたからといって必ずしも良くなるわけではありません。リニューアルをしたことによって、裏目に出てしまうことは意外とよくあるケースなのです。
ノウハウの薄い制作業者に任せきりで適切ではない手法でリニューアルを実施してしまうと、取り返しのつかないことになってしまう場合も。

また、社内で予算を確保するために、適切な理由付けが必要となります。今回の記事では、ホームページリニューアルについての理解を深め、リニューアルを成功に導くためのノウハウをご紹介いたします。

~ホームページリニューアルの意義・メリット~

ホームページリニューアルのメリットとは?具体的にどのようなものなのでしょうか?リニューアルをすることの意味をしっかりと理解しておかなければ、ブランディングは出来ません。まずは、現状のホームページの問題点を整理することから始めていきましょう。

★現状ホームページの問題点とは?

・デザインが悪い・古い
ホームページは企業の顔とも言えます。ある程度の制作期間を経ると、WEBデザインのトレンドとのずれが生じて、そのままにしておく事で、古く見えていってしまいます。特にスマートフォンの普及以来、WEBデザインのトレンドは急激に変化していて、それは現在進行形で様々なスタイルのデザインが現れています。これは一概には言い切れませんが、5年も経てばトレンドは大きく変化していると考えてよいかと思います。

なぜWEBデザインは、たった数年で古く感じられてしまうのか?最も大きな理由は、閲覧環境の変化にあります。例えば、PCディスプレイの解像度が高まれば、それに応じてWEBサイトの幅は広がってきました。同様に、ネット回線の通信インフラが整うにつれて、画像や動画をより豊富に使用するデザインが増えました。そしてスマートフォンが普及した現在は、大きなPCディスプレイでも、小さなスマートフォンの画面でも、快適に閲覧できることが求められています。
このように、デザインのスタンダードが変わっていくと、スタンダードを満たさないホームページ、例えば幅の狭いホームページなどは、自然とユーザーに古さを感じさせてしまうのです。

また、業界のトレンドではなく、身近な視点で考えると競合他社がホームページリニューアルをした場合など、自社サイトが著しく古く感じられるはずです。エリアが同じ競合だけでなく、業界のr-だーカンパニーの動向などにも注意していきましょう。

・機能性が割合的に古く、部分的な改善では限界がある

デザインに賞味期限があるのと同様、機能性も割合的に古くなってしまいます。機能面での問題点とはどのようなものがあるのでしょうか?
例えば、インターネットブラウザのバージョンが更改されていくにつれ、従来のコーティングではレイアウトが崩れてしまう場合があります。どのブラウザがどのぐらい利用されているのかの割合をブラウザシェアと言いますが、ブラウザシェアの変遷によって、ホームページの機能面の見直しが必要になることが多いです。

また、WordpressやEC-CUBEといったオープンソースのソフトウェアを使用している場合に、長く放置したままにすると、セキュリティー上の問題につながってしまいます。システムのリニューアルや、それに応じたフロントエンドのリニューアルが必要になるケースも多いです。今一度、自社のホームページで使用しているシステムが最新の状態で保たれているかの確認を行いましょう。

・問い合わせや売上げのコンバージョン・アクセスの減少、頭打ち

自社サイトのKPIは何でしょうか?一般的なコーポレートサイトであれば、問い合わせ数、資料請求のいずれか、ECサイトであれば売上やアクセス数、ブログやニュースメディアであればアクセス数や1セッションあたりのPV数といったところでしょう。ホームページが年齢を重ねるにつれて、どこかでこれらの指標がピークを迎えて、減少傾向に変化する、あるいは、頭打ちしてしまうというような場合があります。

商品やサービスの情報を更新する、自社ブログを更新する・コンテンツを追加するといったような、既存サイトの枠組みの中で出来る努力をしてもKPIが好転しない場合、サイトのコンテンツ構成やユーザビリティといった根本的な問題を抱えている可能性があります。
コンテンツ構成の刷新や、ユーザーインターフェイスやデザインの見直しとなってくると、部分改善ではなく、ホームページのリニューアルが必要となってきます。

~ホームページリニューアルのメリット~

・デザイン刷新とブランドイメージの向上

ホームページリニューアルの最大のメリットとは、やはりデザイン刷新による企業イメージの向上といったブランディングに関わる効果となります。
ホームページは、企業とユーザーを繋ぐブランドコミュニケーションの最初で最大のタッチポイントであり、プラットフォームとも言えます。
WEB上でのブランディングは非常に重要と言えます。

ただ、印刷物と大きく異なってくるのは、WEB上での表現には技術的な制限があること、またドックイヤーのペースで変化していくトレンドを取り込んでいきましょう。

・機能性の向上
ホームページリニューアルによって、フロンドエンドとバックエンドの両方の機能性向上が図れます。

例えば従来のホームページの場合、更新のたびに、制作業者に発注する必要がありました。しかし、WordpressといったCMSを導入すると、ホームページは、バックエンドからWEB上で更新できるようになります。本格的な自社ブログの構築や、コンテンツの編集が可能となってきます。

コンテンツマーケティングに取り込むための基盤としても、CMSは必須と言えます。現在まだ導入されていない場合は、早急に導入し、発信性の高いホームページリニューアルをするべきです。

・SEOの改善

これは”リニューアルがSEO的にいい”という意味ではなく、リニューアルの機会でないとホームページ全体のSEO施策を見直すことは非常に困難ということです。
日々変化していくGoogleのページ評価基準に対応するためには、最新のマークアップを採用することやモバイルフレンドリーな構造にすること、また内部リンクの構造の見直しをすることなどが挙げられます。いずれもホームページ全体のHTMLの文構造に関わることであり、マイナーな修繕では対応できないのです。

~ホームページリニューアルを失敗させないために~

ホームページリニューアルは新規でページを制作するよりも、かなり複雑で難易度の高いプロジェクトとなります。せっかく時間と費用をかけたリニューアルを失敗させないために、なにを気を付ければよいでしょうか。

まずは、”しっかりとプランニングを行う”ことにあります。
場当たり的に制作を進行していくと、ホームページリニューアルは失敗に終わってしまいます。特に、旧ホームページのボリュームが多い場合は、入念な準備が必須です。納期を急がず、プランニングに時間をかけ、制作業者とのコミュニケーションを密に行いましょう。

次に、”コンテンツの更地化をしない”ことです。全てを一新するのではなく、人気のある既存コンテンツはなるべく残して、新ホームページに使いまわして、旧ホームページから適切にリダイレクトしていきましょう。

同様に、”ドメインについても不用意に変更しない”ことをおすすめします。リダイレクトの設定に関わらず、同一ドメイン内のリニューアルに比べると、やはりリスクは伴います。どうしてもドメインを新しくしたい場合は、ブランディングとマーケティングの視点を天秤にかけて、制作業者の意見を聞いたうえで判断しましょう。

これらのことを意識して、ホームページリニューアルを成功に導いていきましょう。

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