~ABテストについて~
ABテストとは、バナーや広告文、WEBサイトの最適化をする為に実施するテストの一つです。
特定要素を変えてAパターン・Bパターンを作成してランダムでユーザーへ表示して、Aパターン・Bパターンの評価をそれぞれ比較していくことで、より高い成果を得られるパターンを見つけることができます。ABテストという名前で呼ばれていますが、必ずしも2つで、というわけでは無く、3パターン以上でもテストすることがあります。
様々な要素でABテストを行って、成果が高かったパターンを実装していく事により、WEBサイトや広告に関しての全体のクリック率コンバージョン率といった成果が向上し、最適化していきます。
★ABテストのメリット
ABテストのメリットとしてはAパターンBパターンと同時進行で試せるので、AとB、どちらがいいのかが、的確にわかります。
広告やWEBサイトの成果には、集客施策の状況や時期的な傾向など、外的要因が関わってくる為ABテストを行わずににサイトを変更し、その前後で成果を比較したとしても、その変化に対しての影響が何なのかが分からないので正しい評価がかなり難しくなります。
ABテストをすることで、その他の条件はほぼ統一されるため変更した要素の評価が正しく行えるようになります。
★多くのパターンを組み合わせる<多変量テスト>
複数の箇所のテストをしたい場合に、<多変量テスト>という方法もあります。多変量テストは複数ある変更箇所の組み合わせの中で最も的確なものを見つけ出します。
ABテストを繰り返して変更要素を一つずつ絞っていくよりも、多くの可能性の中から的確なものを見つけられるのが多変量テストのメリットとなります。
ですが、パターンが多い分ABテストに比べて多くのデータが必要になる点に関しては、デメリットになってしまいます。
組み合わせパターンが多い程、1パターン当たりのデータ量が少なくなってしまうのです。
結果的に毎月のトラフィックが少ない傾向にあるBtoBのWEBサイトでは、改善が停止してしまいますし、有意差の統計を出す為に必要なデータ量を確保して、正しい結果を出すために、テスト期間が長期に輪テク可能性もあります。
長期になってしまうことにより、その間、WEBサイトの改善が停止しますし、変更箇所全てが、成果に影響が出てくるとは限らないのです。
データのあまりないWEBサイトやページでは、少ないデータ量でも比較的早めにテスト結果が出せるABテストの方が、効率的で効果的といえるでしょう。
★テスト後 要因分析と次打ち手を考える
結果が出た後は、結果に対する検証を行ってそこから次にしないといけない打ち手を考えましょう。テストパターンの勝敗の結果を見るだけでなく、テスト実施に仮設を改めて振り返って、その仮説が正しいか間違っている場合は、どこが間違っているのかを考えて、その考えから、次回のテストに繋がる仮設が生まれてくるのです。
ABテストの結果が良かったなら、さらに他のパターンとテストすることによって、改善出来ますし、悪かった場合にでも結果を踏まえて導き直したテストをすることで、より確実な改善に繋げることが出来ます。ABテストは繰り返し、小さくても改善を積み重ねていく事によって全体の結果に大きな成果をもたらすことが出来るでしょう。